内縁の夫の死亡。内縁の妻は部屋を退去しなけばならない?

  • 2018/5/9
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内縁とは?

内縁とは、内密の結婚のことです。結婚の意思で男女が同居している状態ですが、法律上の届け出をしていないことをいいます。つまり、内縁の夫とは、同状況の男性のことをいいます。

 

内縁の妻の居住権

マンションやアパートの名義人である賃借人が死亡した場合、法律上の夫婦は居住権(借家権)を主張することができます。つまり、夫が亡くなって、妻がその後マンションに住み続けるということについて問題ありません。

内縁の妻の場合はどうでしょうか。内縁の妻は、相続人ではありません。そのため、借主である内縁の夫の死亡によって部屋を退去しなければならないかが問題となります。

 

内縁の夫が死亡。内縁の妻は部屋を退去しなければならないのか?

借主に相続人がいない場合

内縁の夫が亡くなって、相続人がいない場合、借地借家法による解決がされます。居住用建物の賃借人が相続人なく死亡した場合、事実婚関係や事実上養親子であった同居者は賃借人の地位を承継することができるため、居住を継続することができます。

 

借主に相続人がいる場合

内縁の夫が亡くなって、相続人がいた場合はどうでしょうか。相続人がいる場合、賃借権は内縁の妻ではなく、相続人に承継されるため賃貸借契約の当事者は賃貸人と相続人になるということです。この場合、賃貸人と相続人が賃貸借契約を合意解除して、内縁の妻を退去させられるかという問題があります。

賃貸人と相続人による合意解除(信義則に反しない特段の事情がある場合を除く)は内縁の妻に対抗できないという判例があります。なぜなら、相続人による借家権放棄は内縁の妻にとって生活を覆す酷な状況になります。そのため、内縁の妻はオーナーに引き続き住みたいと主張し、相続人がどうしても相続しなければならない特別な事情がない限りは、内縁関係者でも住み続けられることになります。

 

 

借地借家法36条 居住用建物の賃貸借の承継
  1. 居住の用に供する建物の賃借人が相続人なしに死亡した場合において、その当時婚姻又は縁組の届出をしていないが、建物の賃借人と事実上夫婦又は養親子と同様の関係にあった同居者があるときは、その同居者は、建物の賃借人の権利義務を承継する。ただし、相続人なしに死亡したことを知った後一月以内に建物の賃貸人に反対の意思を表示したときは、この限りでない。
  2. 前項本文の場合においては、建物の賃貸借関係に基づき生じた債権又は債務は、同項の規定により建物の賃借人の権利義務を承継した者に帰属する。

 

 

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