豊田市は都民の仕事を奪うか?

  • 2017/11/7
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www.nikkei.com

たとえば僕が東京都に住んでいて、豊田市で生産された300万円のプリウスをローンで買う。この取引は僕にとってもトヨタにとってもよいことだ。なぜなら僕は買いたくて買ったのだし、トヨタは売りたくて売ったのだから。

 もし都民から自動車製造の仕事を奪っているとしてトヨタを批難するとしたらちゃんちゃらおかしな話だ。車も野菜も都内で作ろうと試みるなら都民の生活水準が低下することは疑いない。

 豊田市から自動車を買い、千葉県から野菜を買っているからこそ、東京都民はサービス業や金融業にその分の人手を割くことができる。要するにこれは分業で、どちらが何かを奪っているという関係にはない。

 ここで豊田市と東京都の間に国境を引いたなら、僕がプリウスを買うことは輸入を意味し、300万円のローン債務は貿易赤字の増加となる。けれどたまたま国境を挟んだだけで、僕がプリウスを買うことが突然悪いことになるはずもない。

 外国との取引を閉ざし、隣の県、隣町との取引を閉ざし、他企業との、隣の机のやつとの取引を閉ざせば、僕らは誰からも仕事を奪われない。その代わり世界は少しずつ自給自足に戻っていく。

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