メドピア(6095) – 「遠隔医療」テーマだけじゃない、時流を捉えた堅実なビジネスモデルに好感触

今日2018年5月7日(月)の引け後に、メドピア(6095)の2Q決算発表があり、好調さが伝わってきた内容でした。

kabutan.jp

※2018年9月期 第2四半期決算説明資料はこちら

メドピアの今後の成長については、基本的には前期の決算発表後に分析した記事を読んでもらえれば理解できると思うので、今回は、本決算において特筆すべき2点について触れたいと思います。

barista-stock.hatenablog.com

 

【1】ドクターPF事業が3四半期連続で過去最高の四半期売上を記録

メドピアには2つの事業があり、ドクタープラットフォーム事業は全社売上の80%ほどを占めている状況です。

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そのドクタープラットフォーム事業には、外資系製薬企業向けのサービスがあり、そのクライアントとなる多くの外資系製薬企業の決算期末12月を含む四半期(メドピアの1Q)に拡大する傾向があるため、これまでは2Qの売上は1Qよりも減少することが通常でした。しかし、今期はイレギュラーであるイベント売上を除くと、それを覆して3四半期連続で過去最高売上を記録したとのこと。

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これはMRによる伝統的な営業モデルから、インターネットを活用した新しいモデル(eマーケティング)への移行の表出ではないでしょうか。

※参照:「医薬品営業マーケティングモデルの変革(BAIN&COMPANY)」


どういうことかというと、たとえば、競合であるエムスリーの2015年3月期決算説明会資料によると、医師の情報収集はインターネットによるものが39%、MRからは17%であるものの、製薬企業の営業コストにおけるMR関連費用は全体の92%を占めており、伝統的な営業モデルがいかに非効率かということが伺えます。

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また、既出の「医薬品営業マーケティングモデルの変革」によると、欧米メガファーマは大規模な人員削減を行っており、その多くがMRの削減だったとも指摘されています。

つまり、こういった時代背景から、大手製薬会社はマーケティングの手段としてより効率的なeマーケティングモデルに移行しつつあり、そうしたプラットフォームを提供しているメドピアにとっても大きなチャンスになりつつあるのではないかと考えた次第。通常はクライアントの期末の予算消化で売上が拡大するメドピアの1Qよりも、2Qの方が売上が増加していたのは、そういうことなんでしょう。

 

【2】今後のカギを握るヘルスケアソリューション事業

単体ではまだ赤字であるヘルスケアソリューション事業(主に子会社が運営)ですが、 今期予想は子会社も営業黒字化になると計画されているため、いかに強いビジネスモデルを構築できるかがポイント。そしてそのヒントが、以下のスライドに記載されていると感じました。つまり、それは「法人顧客の獲得」と「個人顧客の獲得」。

先日のJAL健保導入のリリースのように、法人利用が堅調に拡大しているとのことですが、これはストックビジネスで毎月一定の売上が見込めるし、今後はここが売上の大部分を占めるようになってくるはずなので、法人顧客をしっかり開拓することは重要。

また、個人顧客に関しては、すぐには大きな売上につながりにくいかもしれませんが、スギホールディングスとの業務資本提携のように、蓄積されたデータから新しいビジネス展開が模索されるはずなので、個人顧客基盤を拡大していくことも、今後のビジネスの種蒔きとして重要でしょう。

「5月中にコンシューマー向けにサービスを提供している大手企業との連携も開始予定」って、スギ薬局のこと?それとも新規案件?どちらにしても、これは期待したいですね!

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以上から、まだ赤字のヘルスケアソリューション事業も、法人顧客の獲得が順調に進んでいることで堅実なストックビジネスが拡がりつつあると実感できるし、今後の新規ビジネスの拡大の肝となる個人顧客の獲得にも進展が見られそうで、とてもワクワクします。

 

最後に…

下記スライドは「2017年9月期決算説明資料」の1枚ですが、半年経った今回の資料(上記)と比較すると、ヘルスケアソリューション事業は「× 1.8」だったものが「× 2.8」へと修正されていました。

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これは、法人顧客の獲得が期初の想定よりもかなり順調に進んでいることの表れではないでしょうか。 このことからも、今後も事業は大きく伸びていくと期待できますね!

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